特養の型による働き方の違い

公的介護施設の一つとして特別養護老人ホームがある。原則要介護3以上というのが入所条件であるので、寝たきりや認知症の利用者が多い。長期入所ができ、公的施設のため入居一時金はかからず、月額利用料金も10万円前後で済むのが一般的だ。そのため人気も高く、地域によっては待機せざるを得ない場合が多い。

特別養護老人ホームは、従来型とユニット型に大きくわけることができる。従来型は多床室で、介護をフロア単位でするのが一般的だ。夜勤は利用者25人に対し1名以上配置することが基準となっていて、働いている場合、1ヶ月に4~6回程度夜勤が回ってくることが多い。利用者10人に対し職員1人という配置ではなく、20人に対して2人というチーム配置がほとんどであるために、職員1人当たりの負担は軽くなる傾向にある。

加えて、業務がシフトごとにはっきり決まっているなどルーチン化されている場合が多く、業務に慣れやすい傾向にある。入浴日時は性別や身体状況に合わせて決められており、誘導、着脱、洗身などの業務ごとに担当を決めてチームで介助に当たることが多い。そのため介護職員の負担は分散されやすい。こういったチーム介助は、排泄介助や食事介助においても同様だ。

一方、ユニット型は10人以下の少人数グループをユニットとし、1ユニットごとに専任職員を配置した居住空間を設けた施設である。部屋はほとんどが個室、入浴も個浴で1人の職員が対応するのがほとんどだ。准夜勤体制を設けている施設も多いため、夜勤回数にはばらつきがある。個別ケアが基本となっているので、利用者との関係性を構築しやすいのも特徴だろう。